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Pick Up  11JUN07
企業買収の末路

ペンタックスとHOYAについての合併問題がひと段落した。
結果的に泥仕合になってしまった。日経新聞に今回の経緯を綴った記事が数日に渡り載っているがこれを読むと、悲惨としか言いようがない。
この記事を読む限り、子供のけんか?と思うような、その時の感情で動き、自分の利益しか考えず、あげくの果てに全てを引っ掻き回してぶん投げてしまう。
企業の合併というものは、普段の会社経営に使うのとは比較にならないぐらいのエネルギーを使うわけで、思いつきでできるものでもないし、その場の感情で拒否できるものでもない。買収される側は目をつけられた時点で既に後手に回っているわけで、それを覆すことは生半可ではできない。
今回の一連の問題で再認識させられたことは、現代の経営者は昔と比べ新しいリスクにも対応できる能力を身につけていないと生き残ってはいけないということだ。
第一に外部から受けるリスク。上場している以上、買収の可能性はいつでもあるということ。米国の投資ファンドは「カネ余り」で「儲けすぎ」と批判されているらしい。いつその火の手が自社に降りかかって来るかもしれないという意識を持ち続け、対策を練っておかないといけない。
第二に内部から受けるリスク。意思疎通を怠ること。旧態の取締役会では、社長の決定に対し、ただ賛成するだけの出来上がった会議が多かったと思う。しかし、人は相手の考えが理解できなくなると不安になったり、和を乱す結果になってしまうこともある。
そして、いまはまだ表面化してはいないが、経営陣以外でも多くの不安を抱えた社員たちがいるのではないか。これこそ会社の経営を揺るがすようなリスクだ。それを早く解消しておかないと大変なことになる。
経営者にはもう一度考えて欲しい。「会社は誰のものか。」少なくとも経営者の私物ではないことは確かだ。

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